北澤美術館所蔵 ルネ・ラリックの香水瓶—アール・デコ、香りと装いの美—

アール・ヌーヴォーのジュエリー作家として1900年のパリ万国博覧会でグランプリを受賞したフランスのルネ・ラリック（1860〜1945）は、香水商フランソワ・コティ（1874〜1934）との出会いから、1910年頃からガラスの香水瓶の制作を始めた。繊細なデザインと卓越した技術で目に見えない「香り」を幻想的に表現したラリックの香水瓶は、ヨーロッパの香水業界の歴史を変えたともいわれる。世界屈指のアール・ヌーヴォー、アール・デコのガラス・コレクションを誇る北澤美術館（諏訪市）のコレクションより約140点を紹介。神戸ファッション美術館の協力によるアール・デコのドレスやファッション・プレート、1925年に開催されたアール・デコ博覧会の出品作品（北澤美術館蔵）も展示する。