レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展〜日本初公開「タヴォラ・ドーリア」の謎〜

仙台市 宮城県美術館 TEL.022-221-2111

開催期間:2016年3月19日(土)~5月29日(日)

1504年8月にフィレンツェのパラッツォ・ヴェッキオの大評議会広間を飾るために計画されたレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452〜1519)の未完の大壁画《アンギアーリの戦い》。この多くの謎に包まれた壁画の中心部分をなす「軍旗争奪」の戦闘場面を描いた16世紀の著名な油彩画《タヴォラ・ドーリア(ドーリア家の板絵)》を東京富士美術館、京都文化博物館に続いて日本初公開する。この作品は、長くナポリのドーリア家が相続・継承してきたが、1939年にミラノで展示された後競売にかけられ、転売されるうちに所在不明となっていた。1992年に東京富士美術館が取得、2012年にイタリア政府に寄贈し、現在はウフィツィ美術館が所蔵。2015年のミラノ万博に伴うレオナルド・ダ・ヴィンチ大回顧展にも出品された。今展はさらに、レオナルド自身による同壁画の習作素描、レオナルドの構図に基づくその他の模写作品や派生作品、関連資料類を世界6ヶ国より一堂に集めた初の企画展として注目される。