ベルナール・ビュフェ美術館所蔵 ベルナール・ビュフェ—「線」に命を捧げた孤高の画家—

大阪市 中之島香雪美術館 TEL.06-6210-3766

開催期間:2025年10月4日(土)~12月14日(日)

フランスの画家ベルナール・ビュフェ(1928〜1999)は、黒い輪郭線とモノトーンに近い色使いで、1940年代後半に独自のスタイルを確立。ピカソに比肩する逸材と評され、その人気と名声は1950年代末にピークを迎えた。日本でも1960年代以降、その虚無的なイメージが熱狂的に受け入れられた。その後も独自の抽象表現を貫き続けたが、通俗的、商業主義的との批判を受け、パリの美術界から距離を置くようになる。しかし1980年代になるとその才能を称賛する声が再び聞こえ始め、2016年、全生涯にわたる回顧展がパリで開催され、今は「ビュフェ・リバイバルの時代」となっている。今展では、世界屈指のビュフェコレクションを有するベルナール・ビュフェ美術館(静岡県長泉町)の所蔵作品より、昆虫や静物のかたちを中心に、油彩、版画、資料ほか約60点を紹介する。