ヒュー・スコット＝ダグラス展

画像の可能性とその特徴を独自の方法で研究し、画像とは何か、その価値とは何かを探求し、世界的に注目されているヒュー・スコット＝ダグラス（1988〜、イギリス・ケンブリッジ生まれ、ニューヨーク在住）の最新作を中心とした展観。倒産寸前の映画館から買取った35mm劇場映画の予告編映像をコラージュ、サイアノタイプ（青写真）と合成し、スライド・プロジェクターで上映される《アクティブ・サープラス》シリーズ（2012/2013年）、「写真油絵」と呼ばれる古典的な写真技法を出発点として3D測定スキャナーという最新のテクノロジーを導入した《ボケ》シリーズ（2016年）などのインスタレーションにより、栃木県立美術館の展示空間が一変している。2014年にカイカイキキギャラリー（東京）で個展を開いているが、美術館での新作発表は、世界に先駆けたものとなる。