ゴッホ展家族がつないだ画家の夢

大阪市 大阪市立美術館 TEL.06-4301-7285(大阪市総合コールセンターなにわコール)

開催期間:2025年7月5日(土)~8月31日(日)

フィンセント・ファン・ゴッホ(1853〜90)の画業を支え、その大部分の作品を保管していた弟テオドルス・ファン・ゴッホ(愛称:テオ、1857〜91)は、兄の死の半年後に生涯を閉じ、テオの妻ヨハンナ・ファン・ゴッホ=ボンゲル(愛称:ヨー、1862〜1925)が膨大なコレクションを管理することになった。ヨーは義兄の作品を世に出すことに人生を捧げ、作品を展覧会に貸し出し、販売し、膨大な手紙を整理して出版するなど、画家としての正しい評価の確立をめざした。テオとヨーの息子フィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホ(愛称:エンジニア、1890〜1978)は、母の死後作品販売を止め、一家のコレクションを散逸させないために、1960年、フィンセント・ファン・ゴッホ財団を設立。コレクションの大部分の所有権を移譲された財団は、美術館にコレクションを永久貸与することを約束し、アムステルダム市から土地の提供を受け、オランダ政府が美術館を建設し、1973年、国立フィンセント・ファン・ゴッホ美術館(現・ファン・ゴッホ美術館)を開館させた。
今展は、ファン・ゴッホ美術館の作品を中心に、初期から晩年までの画業をたどる30点以上のゴッホ作品や日本初公開のファン・ゴッホの手紙4通などを展示。ファン・ゴッホ家のコレクションに焦点を当てた日本初の展覧会であり、現在のファン・ゴッホ美術館の活動も紹介する。【公式サイト】