ガラス絵 幻惑の200年史

府中市 府中市美術館 TEL.03-5777-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2016年12月23日(金・祝)~2017年2月26日(日)

「ガラス絵」とは、透明なガラス板の裏面に描き、表面から鑑賞する絵画のこと。中世ヨーロッパの宗教画に始まり、中国を経て、日本へは江戸時代中期の長崎に伝わった。幕末明治期には異国風景や浮世絵風のガラス絵が工芸品として盛んに描かれたが、大正・昭和初期には小出楢重(1887〜1931)、長谷川利行(1891〜1940)の二人が自身の芸術制作の重要な一部として制作に取り組んだ。戦後も藤田嗣治(1886〜1968)、川上澄生(1895〜1972)、芹沢銈介(1895〜1984)、桂ゆき(1913〜1991)、深沢幸雄(1924〜)といった多彩な作家たちが手がけている。日本に伝えられた海外のガラス絵から近代以降の多様な作品まで、国内の美術館・所蔵家の協力による約130点によりガラス絵の歴史を通覧する初の展観。他館への巡回はないので、お見逃しなく。