イタリアの磁器—リチャード ジノリのクラシックとモダン盛田昌夫コレクション寄贈記念

瀬戸市 愛知県陶磁美術館 TEL.0561-84-7474

開催期間:2025年5月17日(土)~7月27日(日)

愛知県陶磁美術館では、2022年度に盛田昌夫(もりた・まさお、1954〜、元ソニー・ミュージックエンタテインメント代表取締役会長)氏より、イタリアの磁器リチャード ジノリの開窯期から2000年頃までの作品149点の寄贈を受けた。リチャード ジノリの歴史は、フィレンツェのカルロ・ジノリ侯爵が、1735年に当時ヨーロッパ王侯貴族の憧れだった磁器焼成に向けて活動を開始し、1737年トスカーナ州の自領にドッチア窯を開き、磁器を完成したことに始まる。1896年にはミラノのリチャード陶器会社と合併して〈リチャード ジノリ社〉となった。1923年から1930年には20世紀イタリアのモダニズムを代表する建築家ジオ・ポンティ(1891〜1979)がアートディレクターを務め、ジノリのデザインに新風を吹き込んだ。2020年に「GINORI(ジノリ)1735」とブランド名称を変更し、現在まで、イタリア芸術の古典を大切にしながらも、新たなモダンデザインを模索し、数々の名品を生み出している。今展では、初公開となる盛田昌夫コレクションを中心に、リチャード ジノリの名品約200点を展示する。