つくるよろこび 生きるためのDIY

台東区 東京都美術館 TEL.03-3823-6921

開催期間:2025年7月24日(木)~10月8日(水)

DIY(Do It Yourself / 自分でやってみる)とは、目の前の問題を自分自身の工夫で解決していくアプローチのこと。その過程では、自ら手を動かすことで得られる気づきや達成感といった「つくるよろこび」も味わえる。今展では、DIYの手法や考え方に関心を寄せる5組の現代作家と2組の建築家を紹介。出品作家は、2011年、東日本大震災のボランティアを契機に土地の人々の言葉と風景の記録を考えながら絵や文章をつくっている瀬尾夏美(1988〜)、路上生活者、バックパッカー、巡礼者、インドのチベット難民、ネパール地震に直面した辺境の村の家族など、さまざまな人々を撮影しながら写真、映像作品を制作している野口健吾(1984〜)、版画という技法を拡張し、自らの身体を版として用いるインスタレーションやパフォーマンス作品など多様な表現を展開する若木くるみ(1985〜)、協働の難しさと可能性を創造の糧とし、思いがけない発見をもたらしながら表現活動を展開するロンドンのアーティスト・デュオ、ダンヒル&オブライエン、心身ともに軽さを重視した制作を模索する中で美術の周縁に位置する技法や素材を積極的に採用している久村卓(1977〜)、長野県を拠点とし、建築を軸に地域の環境風土や暮らしに新たな関係性をつくる幅広い活動を行っている伊藤聡宏設計考作所、多摩ニュータウンに構えた設計事務所を地域に開き、多様な人が関われるオルタナティブ空間「STOA」を自主運営しているスタジオメガネ建築設計事務所。