すべてを描く萬(よろず)絵師 暁斎—河鍋暁斎記念美術館所蔵

大阪市 中之島香雪美術館 TEL.06-6210-3766

開催期間:2025年4月26日(土)~6月1日(日)

幕末から明治時代前半に活躍した絵師・河鍋暁斎(かわなべ・きょうさい、1831〜89)の画業を大阪で初めて紹介する展覧会。暁斎の曾孫で眼科医の河鍋楠美(かわなべ・くすみ、1931〜)が、1977年、自宅を改装して創設し、館長を務める河鍋暁斎記念美術館の所蔵作品を中心に、第二回内国勧業博覧会で日本画の最高賞である妙技二等賞を受賞した《枯木寒鴉図》(1881年、榮太樓總本鋪蔵)の特別出品を受け、香雪美術館所蔵の狩野派、中国絵画にも触れつつ、狩野派を学んだ正統派絵師としての画業を顕彰。さらに、神仏、美人、風俗、鳥獣などさまざまな画題を肉筆画・版画・版本に描き、“何でも描ける”と称された暁斎の多彩な世界を紹介する。