Walls & Bridges世界にふれる、世界を生きる

台東区 東京都美術館 TEL.03-3823-6921

開催期間:2021年7月22日(木・祝)~10月9日(土)

表現への飽くなき情熱によって、自らを取巻く障壁を、展望を可能にする橋へと替え得た5人のつくり手、83歳から本格的に絵筆を握り、大分県由布院の風景や人物を描いた水彩画100余点を遺した東勝吉(1908〜2007)、ダムに沈むことが決まった故郷の岐阜県旧徳山村と村民を記録するため、10万カットにおよぶ撮影を行った増山たづ子(1917〜2006)、彫刻家の夫・保田春彦(1930〜2018)を支え、家事と育児に専念する傍ら、寸暇を惜しみ、彫刻と絵画の制作にいそしんだシルヴィア・ミニオ=パルウエルロ・保田(1934〜2000)、プラハ生まれで反ナチス運動に関わり、強制収容所での体験を経て中年を過ぎてからアーティストとなったズビニェク・セカル(1923〜1998)、リトアニアに生まれニューヨークに亡命、実験映画の旗手として、類例のない数々の「日記映画」を遺したジョナス・メカス(1922〜2019)とその作品を紹介する。