Forward to the Past 横尾忠則 寒山拾得への道開館10周年記念

横尾忠則（1936〜）が自ら「これまでの作品とは異なるタイプ」と語る最新作を紹介。大きなテーマとなっている寒山拾得のモチーフは、中国の唐時代の僧で、山に住み、詩を詠むも奇行を重ねるという特徴から数々の文学や美術に取り上げられてきた。新作を一堂に展示するとともに過去の作品を参照することで、作家自身が「朦朧体」と呼ぶ最新の様式こそが、数十年におよぶ絵画との格闘と模索の末に達した理想の境地だったのではないかということを考察する。