黄雀文庫所蔵 鯰絵のイマジネーション

佐倉市 国立歴史民俗博物館 TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2021年7月13日(火)~9月5日(日)

1847年の善光寺地震、1854年の安政東海地震、安政南海地震と幕末には大きな地震が相次いで発生し、安政2年10月2日(1855年11月11日)に起きた安政江戸地震は、江戸の町に甚大な被害をもたらした。その直後から、被災状況を伝える瓦版などが売り出されたが、なかでも地震の元凶とされた地中の大鯰をモチーフとした「鯰絵(なまずえ)」と呼ばれる版画は、さまざまな主題と趣向をとりいれ、当局から禁止されるまでに200種を超えるものが発行されたという。今展では、浮世絵研究者で収集家としても知られる佐藤光信・平木浮世絵財団理事長の個人コレクションである「黄雀(おうじゃく)文庫」より、約200点におよぶ鯰絵を初公開する。