麗しのエナメル彩ガラス—ガレ・ドーム・ラリック—

諏訪市 北澤美術館 TEL.0266-58-6000

開催期間:2021年3月13日(土)~2022年3月15日(火)

19世紀末の芸術潮流アール・ヌーヴォーの旗手として活躍したエミール・ガレ(1846〜1904)が登場した当時、ガラス界ではクリスタル・ガラスの透明な輝きが人気を博していたが、草花や昆虫など自然のモチーフを取り入れたガレの色ガラス表現が、その流れを一転させた。ガレが挑んだガラス質の絵具を低温で焼き付ける「エナメル彩」は、絵画のように筆で描くため繊細な描写が可能で、金彩を加えることで金銀器にも勝る豪華さが得られることから評判となった。今展では、ガレ初期の名作「月光色ガラス」、ドーム兄弟の細密描写、アール・デコの大胆さを際立たせるラリックの作品など、エナメル彩ガラスの魅力を紹介する。