阿弥陀如来—浄土への憧れ—

阿弥陀如来は飛鳥時代にはすでに信仰されており、浄土信仰が盛んになると、極楽往生へと導く救いのほとけとして国中で崇められ、さまざまな仏教美術が生み出された。無宗派寺院の建立をめざしていた初代・根津嘉一郎（1860〜1940）が蒐集した仏教美術の中から、阿弥陀如来にかかわる収蔵品を中心に展観。阿弥陀信仰の歴史とその広がりを概観し、阿弥陀如来にかかわる美術の華麗で多様な世界を紹介する。