開館35周年記念 古伊万里西方見聞録展

渋谷区 戸栗美術館 TEL.03-3465-0070

開催期間:2022年7月29日(金)~11月6日(日)

17世紀半ば、明から清への王朝交代に伴い磁器大国である中国の輸出事業が大幅に停滞したことから、伊万里焼の海外輸出が始まった。オランダによる西欧への輸出は1659年以降に本格化。産地の有田では海外輸出向けの磁器を製作。実用のほか、王侯貴族の居城の一室の装飾に用いられるなど熱狂的に愛好された。1684年以降、中国の輸出事業の再開や、オランダ東インド会社の衰退、東洋陶磁器の需要の低下などに伴って輸出量は次第に減少。1757年に公式輸出記録は途絶えた。輸出時代の古伊万里を中心に初出展作品を含む約80点により、古伊万里とマイセン窯の影響関係など東西文化の交錯した時代を紹介する。