近代の博覧会と茶の湯

京都市 茶道資料館 TEL.075-431-6474

開催期間:2020年1月7日(火)~3月29日(日)(2月28日(金)〜3月23日(月)臨時休館)

19世紀後半、近代国家への道を歩み始めた日本は、世界各地で開催される万国博覧会で欧米諸国の先進技術を学び取る一方、茶の湯を日本固有の文化のひとつとして世界に広めることを試みた。国内では1872(明治5)年に開催された第1回京都博覧会で、訪日外国人のために卓と椅子を用いた新しい茶の点前「立礼(りゅうれい)」が披露されるなど、西洋化する生活様式に対応した形式が考案される。今展では、国内外の博覧会に出品された千家十職の作品や、立礼の成立を示す史料、京都の伝統工芸に取り入れられた新しい技術や図案をめぐる作品などを展示。この時代の茶の湯について紹介する。