芭蕉翁絵詞伝と義仲寺大津市歴史博物館開館30周年記念

大津市 大津市歴史博物館 TEL.077-521-2100

開催期間:2021年2月27日(土)~4月11日(日)

俳聖・松尾芭蕉(1644〜1694)が眠る大津市馬場の義仲寺(ぎちゅうじ)は、芭蕉の研究・顕彰に生涯をかけた江戸時代中期の蝶夢(ちょうむ、1732〜1796)が復興。さらに蝶夢は、芭蕉の百回忌に向け、11年の歳月をかけて初の本格的な松尾芭蕉伝《芭蕉翁絵詞伝》(絵:狩野正栄至信(かのうしょうえいよしのぶ)、詞:蝶夢)を制作し、同寺に奉納した。寺宝として長く門外不出とされてきた、この総延長40メートル、絵と詞各33段、上中下全3巻からなる大作の伝記絵巻は、2年前、大津市歴史博物館に寄託され、公開が可能となった。今展では、全巻を公開するのにあわせて、伊藤若冲《四花卉図天井画》(翁堂(芭蕉堂)天井画)15面などこれまで展示される機会の少なかった義仲寺の寺宝・俳諧資料も紹介する。