美しい本—湯川書房の書物と版画

鎌倉市 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 TEL.0467-22-5000

開催期間:2023年1月21日(土)~4月16日(日)

装幀や製本に意匠を凝らした限定本を出版した湯川書房は、湯川成一(1938〜2008)によって1969年に大阪市で設立。1998年より京都市に事務所を構え、辻邦生『北の岬』を皮切りに、作品選定から装幀、造本にいたる全ての工程を1人で担い、2008年に活動の幕を閉じるまで多くの愛書家を魅了した。「美しい本」の創造を掲げ、文学作品を気鋭の美術家の作品と結びあわせた工芸品ともいうべき独創的な書物を紹介。湯川書房で多くの共作を残し、自らも出版工房を主宰する柄澤齊(からさわ・ひとし、1950〜)の木口木版の世界もあわせて紹介する。