美しいとは何か生誕120周年記念　猪熊弦一郎回顧展

高松市生まれの猪熊弦一郎（1902〜1993）は、丸亀中学（現・香川県立丸亀高等学校）卒業後、東京美術学校（現・東京藝術大学）西洋画科の藤島武二（1867〜1943）教室で学んだ。丸亀市猪熊弦一郎美術館は、丸亀市市制施行90周年の記念事業として、猪熊の全面的な協力のもとに、猪熊の理想とする「現代美術館」を具現化するかたちで1991年11月に開館。昨年30周年を迎えた。今展では、猪熊が70年の画業を通じて追求し、作品として生み出した多様な美と、美への思いを紹介。作品とともに「色」「形」「単純化」「バランス」といったキーワードや、猪熊が美について述べた言葉などを掲示し、美の探求の軌跡をたどる。