空間に生きる画家 猪熊弦一郎—民主主義の生活空間と造形の試み

高松市 香川県立ミュージアム TEL.087-822-0002

開催期間:2021年4月17日(土)~7月4日(日)(会期延長)

香川県出身の画家・猪熊弦一郎(いのくま・げんいちろう、1902〜1993)は、戦前から戦後にかけてパリ、東京、ニューヨーク、ハワイで活躍したが、戦後すぐの日本では建築やデザイン分野への強い関心を持ち、三越包装紙《華ひらく》(1950年)をはじめ、風呂敷、着物、浴衣地など、平面デザインでありながら包むと立体になる作品を多く手がけた。また、1949年の新制作派協会建築部設立をきっかけに、建築に深く関わるようになり、壁画など建築との協働は民主主義時代に即した芸術のあり方と捉えていた。壁画第一作《デモクラシー》(1949年、慶應義塾大学蔵)を、猪熊の後輩・県立丸亀高等学校の生徒たちが原寸大で複製し、特別展示する。6月20日(日)までは土・日休館。