甲冑の解剖術—意匠とエンジニアリングの美学

金沢市 金沢21世紀美術館 TEL.076-220-2800

開催期間:2022年5月3日(火・祝)~7月10日(日)

「甲冑の解剖術ー意匠とエンジニアリングの美学」展示風景 photo by Muryo Homma (Rhizomatiks)

戦の防具である甲冑は、同時に武将の力と誉を象徴するものとして、意匠面において美術工芸の技が尽くされ、機能面では精巧な解剖学的エンジニアリングとともに進化した。デジタル時代の若手クリエイターと協働する今展では、石川県立歴史博物館、井伊美術館(京都)、大阪城天守閣などが所蔵するさまざまな意匠、スタイルの甲冑を、ナイル・ケティングによる特別なケースデザイン、照明による空間に展示。ライゾマティクスは、甲冑の内部構造をスキャニング解析し、「内的な美」をデジタル映像で見せる。さらに現代の甲冑ともいえるスニーカーに着目し、スニーカー素材で作られた現代版の甲冑や3Dプリント製スニーカーを展示。歴史と現代美術の対話を実現する。