生誕140年記念 背く画家 津田青楓とあゆむ明治・大正・昭和

練馬区 練馬区立美術館 TEL.03-3577-1821

開催期間:2020年2月21日(金)~4月12日(日)(3月28日(土)〜4月12日(日)の(土)(日)は臨時休館)

京都市生まれの津田青楓(つだ・せいふう、1880〜1978、本名・亀治郎)は、1896年、図案制作をはじめたことから画家人生が始まった。歴史画家・谷口華嶠(たにぐち・こうきょう、1864〜1915)に日本画を学び、関西美術院では浅井忠(1856〜1907)らにデッサンを学んで、1907年に安井曾太郎(1888〜1955)とともに渡仏。アカデミー・ジュリアンで修行し、帰国後の1914年には二科会の創立メンバーになるなど、洋画の世界で活躍したが、代表作《犠牲者》を制作中の1933年、左翼運動への接近により逮捕、拘留される。これにより、プロレタリアへの一切の関心を断ち切り、洋画と訣別することを宣言。以降は、文人画や書を描いた。交友があり多数の書籍の装幀を行なった夏目漱石(1867〜1916)、社会主義へと導かれた経済学者・河上肇(1879〜1946)、その生涯と書に私淑した江戸後期の僧侶・良寛(1758〜1831)の3人を軸にしながら、作品や関連資料約250点を通して、画家・津田青楓の生涯を振り返る。