生誕100年 朝倉摂展

画家・舞台美術家として活躍した朝倉摂（あさくら・せつ、1922〜2014）の初の本格的な回顧展。彫刻家・朝倉文夫（1883〜1964）の長女として東京・谷中に生まれ、17歳のときから日本画家・伊東深水（1898〜1972）に学び、1941年、第4回新文展に初入選するなど、若くしてその才能を認められた。戦後は新制作協会に所属。1940年代末から舞台美術を手がけ始め、60年代半ば以降は舞台美術へと活動の比重を移した。今展では、生前の本人の意向によりこれまで公開される機会が少なかった絵画作品40点余りと素描に加え、舞台美術の模型やデザイン画、資料、絵本原画を含む約200点を展示し、その多彩な活動の全貌を紹介する。