燕子花図屏風の茶会—昭和12年5月の取り合わせ—

港区 根津美術館 TEL.03-3400-2536

開催期間:2022年4月16日(土)~5月15日(日)

根津美術館のコレクションの礎を築いた初代根津嘉一郎(号:青山(せいざん)、1860〜1940)が尾形光琳《燕子花図屏風》(国宝、18世紀)を入手したのは1914(大正3)年。以降、嘉一郎はこの屏風を展覧会や茶会で惜しみなく披露した。今展は、1937(昭和12)年5月の茶会で取り合わされた茶道具の名品とともに展観する。この茶会は5月5日を初日とし、日に5,6名ずつを招き、約10日にわたって東京・青山の自邸で催された。他の出品作品は、重要文化財《鼠志野茶碗 銘 山の端》(17世紀)、同・円山応挙《藤花図屏風》(1776年)、同・呂敬甫《瓜虫図》(中国・明時代、14〜15世紀)など約30件。