澤田知子　狐の嫁いり

成安造形大学の卒業制作で実質的なデビュー作と言われている《ID400》（1998年）で2000年度写真新世紀特別賞を受賞。2003年度第29回木村伊兵衛写真焼に続き、2004年にはNY国際写真センターThe Twentieth Annual ICP Infinity Aword for Young Photographerに選出されるなど、デビューから現在に至るまで国内外で高い評価を得ている澤田知子（1977〜）の公立美術館で初の大規模個展。初公開となる《Untiled》（1996年）から最新作《Reflection》（2020年）までの、新旧、13のシリーズを組み合わせ「狐の嫁いり」という1つの新作として澤田自身が構成。そのコンセプトは、仮面とお面であり「外見と内面の関係」という答えのないテーマについて考え続けているという。