浜口陽三、ブルーノ・マトン展—ひとつ先の扉

中央区 ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション TEL.03-3665-0251

開催期間:2022年1月15日(土)~4月3日(日)

フランスで新しい銅版画技術を開拓し、20世紀後半を代表する銅版画家として活躍した浜口陽三(1909〜2000)の作品とともに、日本の芸術・文化に親しんだフランスの画家ブルーノ・マトン(1938〜2020)の銅版画を紹介。ブルーノは、パリの映画学校を卒業後、短編映画を手がけていたが、より直接的に表現を追い求める決意をして銅版画を学んだという。その後、版画や油彩画、アクリル画なども発表。美術評論や短編小説の出版など多彩な活動を行った。1990年代以降は日本を度々訪れ、「手に思考が宿る」日本の工芸に、西洋の芸術にはない可能性を見出した。浜口作品約20点、ブルーノ作品約50点で構成。詩人の大岡亜紀(1963〜)と谷川俊太郎(1931〜)がブルーノ作品から浮かんだ言葉を寄せており、鑑賞者のイメージと合わせて心と遊ぶ参加型の展示を試みている。