没後40年 黒田辰秋展—山本爲三郞コレクションより

乙訓郡大山崎町 アサヒビール大山崎山荘美術館 TEL.075-957-3123(総合案内)

開催期間:2023年1月21日(土)~5月7日(日)

京都の塗師屋に生まれた黒田辰秋(1904〜82)は、早くから漆芸界での分業制に疑問を抱き、素地から塗りや加飾、仕上げまでを行う一貫制作を志し、木工も独学した。1924年、柳宗悦、河井寬次郎らの知遇を得て民藝運動に関わる。1928年、御大礼記念博覧会に特設された「民藝館」に、欅拭漆テーブルセットなどを出品。民藝運動の支援者だったアサヒビール初代社長・山本爲三郎が「民藝館」の建物と什器を買い取り、博覧会終了後に大阪・三国の自邸に移築、「三國荘」と呼ばれた。今展では、山本家からアサヒビール大山崎山荘美術館に寄贈され、開館以来所蔵品の軸となっている三國荘ゆかりの山本爲三郎コレクションを中心に所蔵品を一挙に公開。黒田辰秋の創作の原点に迫る。