没後200年 亜欧堂田善江戸の洋風画家・創造の軌跡

千葉市 千葉市美術館 TEL.043-221-2311

開催期間:2023年1月13日(金)~2月26日(日)

現在の福島県須賀川市生まれの亜欧堂田善(本名:永田善吉、1748〜1822)は、1794(寛政6)年、白河藩主・松平定信(1759〜1829)に才能を見出され、腐蝕銅版画(エッチング)の習得を命じられた。オランダからもたらされた書籍や版画に学んだ田善は、その習得過程で遠近法や陰影法など西洋独自の絵作りも学び、油彩画の分野でも画才を開花させた。亜欧堂の画号は、田善の銅版画を見た定信が、アジア(亜)とヨーロッパ(欧)を眼前に見るかのようだと賞賛して与えたものと伝えられている。首都圏では17年ぶりの回顧展となる今展では、銅版画をはじめ、肉筆作品、下絵など約170点を通して田善の画業を回顧。田善が参照した西洋版画や、谷文晁、司馬江漢、鍬形蕙斎など同時代の絵師たちの作品もあわせて総数約260点(会期中展示替えあり)を展示し、謎に包まれたその画業を改めて検証する。

福島県立美術館 2022年10月29日(土)〜12月18日(日)(終了)