明治の金メダリスト 大橋翠石〜虎を極めた孤高の画家〜

岐阜市 岐阜県美術館 TEL.058-271-1313

開催期間:2020年7月23日(木・祝)~9月13日(日)

現在の大垣市生まれの日本画家・大橋翠石(1865〜1945)は、明治33年(1900)のパリ万国博覧会に出展した《猛虎図》で日本人画家として唯一の金メダル(金牌)に輝き、1904年のセントルイス万国博覧会でも連続して金メダルを受賞。当時、世界で最も高く評価された日本画家の一人だった。昭和初期には、竹内栖鳳(1864〜1942)・横山大観(1868〜1958)と並ぶ最高峰の評価を受けていたが、文展・帝展・院展といった日本画壇と交わることなく、虎をはじめとする動物画を追求し続けた。2008年に愛知県田原市、岐阜県大垣市で開催された「大橋翠石—日本一の虎の画家」展以来12年ぶりの展覧会で、各地から相次いで発見された作品によって翠石の画業を通覧できる過去最大規模の回顧展。