日本民藝館改修記念 名品展Ⅰ—朝鮮陶磁・木喰仏・沖縄染織などを一堂に

日本民藝館は、日常品の美に着目し、無名の職人たちが作った民衆的工芸品を「民藝」と名付け、その新しい美の概念の普及を目指した思想家の柳宗悦（1889〜1961）らにより企画され、多くの賛同者の援助を得て1936年に開設された。今回、創設80周年事業として発起された改修工事が完了。1982年に増築された新館大展示室の床面に栃木県産の大谷石を敷き詰め、壁面には静岡県産の葛布を貼ることにより、本館と新館の空間意匠に統一性をもたせ、創建時の姿に近づけること、展示ケースの新設やLED照明の採用、収蔵庫の安全性改善などが行われた。これを記念する名品展の第Ⅰ部として、約17,000点におよぶ新古の収蔵品の中から古作の逸品を一堂に公開する。