戦後デザイン運動の原点デザインコミッティーの人々とその軌跡

川崎市 川崎市岡本太郎美術館 TEL.044-900-9898

開催期間:2021年10月23日(土)~2022年1月16日(日)

1953年にイタリアから届いた「第10回ミラノ・トリエンナーレ」への招待状。これに応えるべく、建築家の丹下健三、吉坂隆正、清家清、デザイナーの剣持勇、柳宗理、渡辺力、亀倉雄策、評論家の勝見勝、浜口隆一、滝口修造、写真家の石元泰博、そして画家の岡本太郎が集い、顧問に建築家の坂倉準三、前川國男、シャルロット・ペリアンが名を連ねて「国際デザインコミッティー」(現・日本デザインコミッティー)が創立され、戦後日本のデザイン運動の先駆けとなった。「ミラノ・トリエンナーレ」への参加は、次の第11回展(1957年)に実現するが、その活動の軸となっていったのは、東京銀座の百貨店「松屋」の一画に設けられた売場に置くための商品選定と、併設の「デザインギャラリー」や催事場での展覧会を通じて行われたデザインの啓蒙だった。絵画、写真、プロダクトデザイン、家具、建築模型、図面、資料ほか約220点により、創立メンバーの交流から派生した同時代のデザインや建築の動きを幅広く紹介し、「サロン」としての役割にも注目する。

香川県立ミュージアム 2022年4月9日(土)〜5月29日(日)