平木コレクションによる 前川千帆展

前川千帆（まえかわ・せんぱん、1888〜1960）は、恩地孝四郎（1891〜1955）、平塚運一（1895〜1997）とならび、日本近代の創作版画御三家の一人と称され、創作版画の普及につとめた。今展は、1977年にリッカー美術館で開催された「前川千帆名作展」以来、44年ぶりの大回顧展。浮世絵の大コレクションで知られる平木浮世絵財団の所蔵品を中心に、主要な版画作品以外に、最初期の新聞・雑誌投稿時代の作品から、漫画原画や版本の草稿、版木などさまざまな資料をあわせて約350点により、その活動を総覧する。