川瀬巴水旅と郷愁の風景

大正から昭和にかけて風景版画を多数制作した川瀬巴水（かわせ・はすい、1883〜1957）は、1918年、版元・渡邊庄三郎（1885〜1962）より塩原の写生に基づく三部作を発表。以後、約40年にわたって日本各地を写生旅行し、「新版画」を代表する画家として詩情豊かな作品を生み出した。今展では、生涯に遺した600点を超える木版画作品の中から、『旅みやげ』や『東京二十景』など、まとめて見る機会の少ない連作を中心に紹介する。