山田耕筰と美術

宇都宮市 栃木県立美術館 TEL.028-621-3566

開催期間:2020年1月11日(土)~3月5日(木)(会期変更)

「からたちの花」「この道」などの歌曲から交響曲まで、日本初の本格的な作曲家として、また指揮者として活躍した山田耕筰(1886〜1965)は、舞踊や演劇、美術にも大きな関心を抱き、さまざまな美術家たちとも交遊した。ベルリン留学後に持ち帰った作品によって開いた「シトゥルム木版画展覧会」(1914年)では、2点を杉浦非水(1876〜1965)が購入。恩地孝四郎(1891〜1955)や長谷川潔(1891〜1980)、東郷青児(1897〜1978)ら若い芸術家たちが興味を示したことが知られている。後に恩地は山田の著作や楽譜の装幀を委ねられ、楽曲から受けたインスピレーションを表した多色刷木版画の連作《音楽作品による抒情》(1932年頃〜1936年)も制作した。山田耕筰の広範な活動を、絵画、版画、資料など約300点で紹介する。