小林古径と速水御舟—画壇を揺るがした二人の天才—小林古径生誕140年記念

渋谷区 山種美術館 TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2023年5月20日(土)~7月17日(月・祝)

小林古径(1883〜1957)は1899年、16歳で上京して梶田半古(1870〜1917)の画塾に入門。速水御舟(1894〜1935)は1908年、14歳で松本楓湖(1840〜1923)の安雅堂画塾に入門。二人ともそれぞれの師が得意とした歴史人物画から画業をスタートさせ、細密描写による徹底した写実へと作風を変化させていった。古径は1922年に、御舟は1930年に渡欧。それぞれ約7ヶ月間ヨーロッパやエジプトに滞在して現地のさまざまなものを吸収したことも共通している。11歳違いの古径と御舟は互いに尊敬しあい、切磋琢磨する仲でもあった。古径の生誕140年を記念する今展では、古径の代表作である《極楽井》(1912年、東京国立近代美術館、5月20日(土)〜6月18日(日)展示)、《出湯》(1921年、東京国立博物館、6月27日(火)〜7月17日(月・祝)展示)、御舟の代表作《炎舞》(1925年、重要文化財、山種美術館)など合計68点と、二人の交流を示す作品や言葉もあわせて紹介する。