小口一郎展 足尾鉱毒事件を描く「二つの栃木」の架け橋

宇都宮市 栃木県立美術館 TEL.028-621-3566

開催期間:2023年1月21日(土)~3月26日(日)

栃木県小山市出身の版画家・小口一郎(1914〜79)の全貌を、ライフワークとなった足尾鉱毒事件を主題とした作品を中心に紹介。明治期、足尾銅山の鉱毒被害に苦悩する農民たちを描いた《野に叫ぶ人々》(1969年)、北海道開拓移民として厳寒の佐呂間に移住した人々の生活と帰郷への思いを描いた《鉱毒に追われて》(1974年)、足尾銅山の抗夫たちの労働問題を取り上げた《盤圧に耐えて》(1976年)の連作版画3部作の全点を初めて一堂に展観する。