大安寺のすべて天平のみほとけと祈り

奈良の大安寺（だいあんじ）は、日本で最初の天皇発願の寺を原点とし、奈良時代には約26万㎡の寺域に90余棟の堂塔が並ぶ壮大な規模の寺院で、東大寺や興福寺などとともに南都七大寺の一つに数えられていた。今展では、本尊《十一面観音立像》（奈良時代、8世紀、重要文化財、前期展示）を100年ぶりに寺外公開するのをはじめ、かつて大安寺に安置されていた数々の寺宝を一堂に公開。さらに、長年におよぶ発掘調査により明らかになりつつある伽藍の様子をCGで復元するプロジェクトの成果の一部を公開する。