前田利為 春雨に真珠をみた人—前田家の近代美術コレクション—

目黒区 目黒区美術館 TEL.03-3714-1201

開催期間:2021年2月13日(土)~3月21日(日)

旧加賀藩主前田家の第16代当主・前田利為(まえだ・としなり、1885〜1942)が収集した近代美術コレクションを紹介する展観。1900年に養嗣子となって家督を継いだ利為は、前田家所蔵の美術工芸品・古典籍を展観して博物館・美術館設立の夢を抱き、1926年、公益財団育徳財団(現・公益財団法人前田育徳会)を設立した。近代美術の積極的な収集は、1910年の天皇行幸を迎えるため新築した本郷邸装飾のための、パリで画商を営んでいた林忠正(1853〜1906)旧蔵の西洋絵画24点の購入に始まる。1913年以降、4度にわたる渡欧では、肖像画を描かせたり、絵画・彫刻を購入。国内でも展覧会を訪れ、画家とも交流しながら、日本画・洋画を収集した。1929年、目黒区駒場に新築した邸宅や家具の図面、使用していた食器類なども展示する。