兵庫県立美術館開館20周年　関西の80年代今、ふりかえる関西ニューウェーブ

兵庫県立美術館の前身である兵庫県立近代美術館では、1973年から「アート・ナウ」というシリーズ展を開催していた。その年、めざましい活躍をみせた作家を紹介し、関西アート・シーンのいまを伝えようとするもので、とくに1980年代にはまだ20代の作家が続々と参加し、競うように大作を発表する場となっていた。当時参加していた36作家／グループの作品51点を集め、注目を集めていた「関西ニューウェーブ」の動向をふりかえる。現存する例が限られるインスタレーションについても、作家自身による再現展示や関連資料によりかつての鑑賞体験を蘇らせようと試みる。