光陰礼讃—モネからはじまる住友洋画コレクションリニューアルオープン記念展Ⅱ

港区 泉屋博古館東京 TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2022年5月21日(土)~7月31日(日)

明治時代後期に近代企業としての住友グループの礎を築いた第15代当主・住友吉左衞門友純(号:春翠、1864〜1926)が1897年の欧米視察の際にパリで購入したクロード・モネの油彩画2点《サン=シメオン農場の道》(1864年)と《モンソー公園》(1876年)は、日本に最初期にもたらされたモネの真筆とされる。その後の作品収集については、留学資金を支援した洋画家・鹿子木孟郎(かのこぎ・たけしろう、1874〜1941)に依頼し、鹿子木は自らが師事したアカデミズムの画家ジャン=ポール・ローランス(1938〜1921)の代表作《マルソー将軍の遺体の前のオーストリアの参謀たち》(1877年)をはじめとする数々の西洋絵画を住友家に届けた。今展では、春翠とその子息、岸田劉生と親しく交流した寛一(1896〜1956)、友成(1909〜93)たちによる明治から昭和にいたる住友の洋画コレクションを住友家の邸宅に飾られていた状況も含めて紹介する。