京都 細見美術館の名品—琳派、若冲、ときめきの日本美術—

京都・細見美術館の開館25周年を記念し、コレクションを象徴する優品を集めた展覧会。大阪の実業家・初代細見古香庵（細見良、1901〜79）に始まる細見家三代が80年近くを費やして蒐集したコレクションは、日本美術史を総覧する幅広い時代とジャンルにわたっている。仏画や荘厳具にみる「祈りのかたち」、茶の湯釜や茶の湯の道具を紹介する「数寄の心」、蒔絵作品、七宝コレクション、北斎の肉筆浮世絵などを集めた「華やぎのとき」、本阿弥光悦、俵屋宗達から近代の神坂雪佳までによる「琳派への憧れ」、伊藤若冲（1716〜1800）の初期の著色画から晩年の水墨画までを紹介する「若冲のちから」の5章構成で約100件を展示。出品作品は、会場によって一部異なる。