上野リチウィーンからきたデザイン・ファンタジー展

千代田区 三菱一号館美術館 TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2022年2月18日(金)~5月15日(日)

ウィーンと京都で活躍したデザイナー上野リチ・リックス(Felice [Lizzi] Rix-Ueno, 1893〜1967)の世界初の包括的な回顧展。芸術爛熟期のウィーンに生まれたリチはウィーン工芸学校卒業後、テキスタイル部門とファッション部門を中心にウィーン工房の一員として活躍。日本人建築家・上野伊三郎(1892〜1972)と結婚し、1926年、伊三郎の郷里、京都に建築事務所を開設して個人住宅や商業店舗の設計内装デザインを手がけた。京都移住後も定期的にウィーンを訪れ、退職する1930年までウィーン工房での活動も続けている。戦後は、夫とともに京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)の教授となり、退職後はインターナショナルデザイン研究所を開設して人材の育成に尽力した。京都国立近代美術館が所蔵する多くのリチ作品に加え、オーストリア応用芸術博物館/現代美術館(ウィーン)など国内外の機関からリチおよび関連作家の作品・資料を借用し、約370件により、リチのデザイン世界の全貌とその魅力を紹介する。

京都国立近代美術館 2021年11月16日(火)〜2022年1月16日(日)(終了)