モネからはじまる住友洋画物語開館60周年記念名品展Ⅰ 

京都市 泉屋博古館 TEL.075-771-6411

開催期間:2020年3月14日(土)~7月12日(日)(会期延長)

明治時代後期に近代企業としての住友グループの礎を築いた第15代当主・住友吉左衞門友純(号:春翠、1864〜1926)は、子弟の情操教育や事業所における社員の慰安のために、西洋絵画を積極的に収集した。コレクションの発端となった1897年の欧米視察の際にパリで購入したクロード・モネの油彩画2点《サン=シメオン農場の道》(1864年)と《モンソー公園》(1876年)は、日本に最初期にもたらされたモネの真筆となる。春翠は、洋画で飾った自宅を公開し、多くの日本人画家に影響を与えた。さらに、浅井忠、鹿子木孟郎、黒田清輝らを積極的に支援し、彼らの作品も住友家に収蔵された。春翠とその子弟たちによる明治から昭和にいたる住友の洋画コレクションの軌跡を、収集のエピソードを交えて紹介する。