わが青春の上杜会—昭和を生きた洋画家たち

上杜会（じょうとかい）は、大正から昭和に変わった後初めての春、1927年3月に東京美術学校を卒業した40余名の学生らが結成した美術団体で、東京美術学校始まって以来の秀才揃いと称されており、その年の9月には早くも上杜会第1回展を開催。戦後一時期中断しつつもほぼ毎年開催され、1994年まで継続した。小磯良平（1903〜1988）、小堀四郎（1902〜1998）、荻須高徳（1901〜1986）、岡田謙三（1902〜1982）、猪熊弦一郎（1902〜1993）らの作品や資料を通して、昭和の始まりから戦中戦後、そして平成にいたる激動の時代を生きた洋画家たちの軌跡をたどる。