やきものを愉しむ—二人のまなざし—受贈記念 平井昭夫コレクション×三浦徹コレクション

篠山市 兵庫陶芸美術館 TEL.079-597-3961

開催期間:2022年6月11日(土)~8月28日(日)

兵庫陶芸美術館は、2019年から2021年にかけて、神戸市在住の二人のコレクターから現代陶芸を中心とする作品を受贈した。洋画材店を営んでいた平井昭夫氏(1931〜)は、当初、古陶磁に惹かれてやきものを蒐集し始めたが、民藝運動を牽引した陶芸家・河井寬次郎(1890〜1966)の作品に感銘を受け、民藝の流れを汲んだ作家や重要無形文化財保持者(人間国宝)らの作品を中心にコレクションの幅を広げていった。医師だった三浦徹氏(1937〜)は、丹波焼の壺と出会い、自ら作陶するまでにやきものに惹かれ、現代作家によるユニークな作品をはじめ、知名度や受賞歴を問わず自らの心に刺さってくる作品を中心にコレクションを続け、私説美術館「神戸わたくし美術館」を自邸に立ち上げた。今展では、それぞれの個性が表れている趣の異なるコレクションを蒐集してきた思いの一端とともに紹介。富本憲吉や濱田庄司、島岡達三、田村耕一などの人間国宝から、近代陶芸を代表する河井寬次郎や北大路魯山人、戦後の前衛陶芸を率いた山田光、熊倉順吉、韓国の陶芸界を牽引してきた申相浩など、75作家の多彩な作品やマイセン、大倉陶園などの陶磁器を含め総点数236件313点を一堂に会し、コレクションの全容を紹介する。