あこがれの明清絵画〜日本が愛した中国絵画の名品たち〜

世田谷区 静嘉堂文庫美術館 TEL.03-5777-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2017年10月28日(土)~12月17日(日)

静嘉堂文庫美術館の明清絵画コレクションを12年ぶりに一挙公開。重要文化財の蘭瑛(1585〜1664?)筆《秋景山水図》(1638年)は、元末四大家の一人である王蒙(おうもう)の筆法に倣って描かれたものであり、同じく重要文化財に指定されている谷文晁《欄瑛筆秋景山水図模本》(18〜19世紀)により日本の画家たちの中国画学習の様子が伺われる。また、1731年に来日し、長崎で1年10ヶ月を過ごした沈南蘋(しんなんぴん、1682〜1760?)の画風は日本全国で大流行し、日本の花鳥画に新風を巻き起こした。その代表作《老圃秋容図》については、谷文晁(1763〜1840)一門の粉本(下絵・手本類)の中から近年発見された模本をあわせて展示し、南蘋図様の1つの「型」として普及していたことを紹介する。泉屋博古館分館で開催の「典雅と奇想—明末清初の中国名画展」との連携企画で、入館料の相互割引を実施。