ワクワクドキドキ!読本挿絵の世界

上高井郡小布施町 北斎館 TEL,026-247-5206

開催期間:2017年12月2日(土)~2018年1月21日(日)

読本(よみほん)とは、江戸時代後期に流行した長編小説のことで、中国や日本の古典的な伝承や説話などを題材に、作者独自の創造を交えて書かれたもの。葛飾北斎(1760〜1849)は、曲亭馬琴(1767〜1848)など当時の流行作家と手を組んで、視覚的効果をもたらす挿絵を手がけた。墨絵の濃淡により現実の世界と非現実の世界の表現を分けたり、まるで現代のマンガのように絵をわくからはみ出させたり、直線や曲線を巧みに使い、スピード感や登場人物の一瞬の動きを表現したり、と北斎ならではのアイディアに満ちている。今回は『椿説弓張月』と『新編水滸画伝』を紹介。肉筆画展示室と祭屋台展示室も鑑賞できる。