生誕150年 湯浅一郎明治元年、上州安中生まれの最初の洋画家

高崎市 群馬県立近代美術館 TEL.027-346-5560

開催期間:2018年4月28日(土)~6月17日(日)

現在の群馬県安中市生まれの湯浅一郎(1868〜1931)は、初め山本芳翠に、次いでフランスより帰国した黒田清輝、久米桂一郎に師事。1896年、白馬会の結成に参加し、会の解散まで出品を続けた。1905年より1910年までヨーロッパに留学。マドリードのプラド美術館には1年通って、ベラスケス《ラス・メニナス》など6作品、ムリリョの2作品を模写している。帰国後は、1914年の第1回二科展以降、二科展を中心に発表を行い、自らの画風を確立した。油彩、水彩、素描など約120点。装丁や壁画の仕事も紹介する。ICHIRO(いちろう)の代わりにスペイン風の名前ISIDRO(イシドロ)とサインすることもあった。コレクション展示では、富岡生まれの洋画家・福沢一郎(1898〜1992)の生誕120年を記念して代表作21点、箕輪(現・高崎市箕郷町)生まれの洋画家・山口薫(1907〜1968)の没後50年を記念して代表作22点を、それぞれ特集展示する。