生誕100年 藤本能道展生命を描いた陶芸家

港区 菊池寛実記念 智美術館 TEL.03-5733-5131

開催期間:2019年8月3日(土)~12月1日(日)

藤本能道(1919〜1992)は東京美術学校(現・東京藝術大学)で工芸図案を学んだ後、色絵磁器の大家である富本憲吉(1886〜1963)らに師事し、作陶の道に進んだ。既存の色絵技法をさらに展開した藤本は、絵具の改良や、絵具と釉薬を融合した新たな表現に取り組み、1986年に重要無形文化財「色絵磁器」技術保持者(人間国宝)に認定。東京藝術大学では後進の指導にあたり、学長も務めた。智美術館創立者の菊池智(1923〜2016)のコレクションを中心に、工房のあった青梅市の市立美術館所蔵の作品や、未発表の素描等の資料を加え、その創作の軌跡を紹介する。