生命の彩(いろどり)—花と生きものの美術—

奈良市 大和文華館 TEL.0742-45-0544

開催期間:2018年2月23日(金)~4月8日(日)

1017年春に修理を終えた後、初公開となる重要文化財・伝毛益筆《蜀葵遊猫図・萱草遊狗図》(大和文華館蔵)を中心に、中国、朝鮮、日本の花と動物を描いた美術作品など42件を一堂に展示する。中国・南宋時代(12世紀)に描かれた《蜀葵遊猫図・萱草遊狗図》は、遅くとも江戸初期には日本に伝来し、狩野派をはじめとする画家たちによって写され、日本における猫と犬の図様の広がりに大きな役割を果たした。近年再発見された明時代の宣宗(せんそう)皇帝筆《麝香猫図》(宣徳元年(1426)、個人蔵)が、約80年ぶりに公開される。